
「秋の夕暮れ」
「皆んなが待っているから大丈夫」
そっと囁かれた
猫の目も見ずに過ごした夕暮れ時のこと
気付けば もう十一月
また一年が終わる
静かに 静かに
「生きる意味」を
また問おうてしまった時
「死」はそう怖くはなかった
野菜をむしゃむしゃと食べながら
牛になった気分になった
見て来たよ色々 行ったよあちこち
それでもまだ何かを望んでいるのなら
もう少し踏ん張ってみても…
皆が居るのなら
焦らなくても安心だしね
じっと じっと動かずに居た
コーヒーを一口飲んで 横になる
窓から見る空がやけに広くて
猫たちも布団に潜り込んで来る
「神様ごめんね…頂いた命なのに」
そっと眼を閉じて少し眠ったようだ
夢は覚えていない
Photo★Tetsuro Higashi
Poem★Maya Inoue
ステキなモデルさんの写真とのコラボです♪