
「生の私」
生きた証を残したい
この世に居た事実を
愛する人の遺伝子は残せないから
多分私は「書く」のだろう
創造ではない
生の自分を
これだけの人が居るのだから
何処かで同じような想いをしている人もいるかもしれない
それでも
結局 自分の為に書いているのかな?
対面している
泣いている自分とも 笑っている自分とも
そこには私が私でいられるように
もう一人の私が私を見ている
「書く」という行為で
私は自分と対面しているのかな?
合体した私が
生の私の生きた道を
ずっとずっと書き続けている気がする
そんな時
背中は少し丸くなって
大きな身体を縮めてる…
Photo★Tetsuro Higashi
Poem★Maya Inoue